日本テレビ系列「バゲット」の番組では、これまでハーブをはじめ季節の植物を育てながら素敵な庭作りを目指しています。
2021年6月1日(火)、2日(水)の放送のバゲットガーデンでは、地球に優しい堆肥づくりにも挑戦していました。
この記事では、番組で教えてくれたコーヒーかすや野菜くず(生ゴミ)を再利用した堆肥の作り方をご紹介します。
コーヒーかすや野菜くず(生ゴミ)の他にもダンボールも使用するそうです。
どのようにして地球に優しい堆肥を作るのか早速、見てみましょう。
堆肥とは
バゲットガーデンの講師役、園芸家の深町貴子さんによると、バゲットガーデンをこれからどんどん発展させていくためには、土がとても重要なんだそうです。
土を長く使い続けるためには堆肥が必要になります。
ホームセンターやネットでも、もちろん買えますが、おうちでも作ることができます。
今回は堆肥を作ります。
堆肥とは
植物や動物の排泄物を発酵させた土の栄養になるものです。
土壌の通気性や保水性などを高める働きもあり、植物を育てる土作りには欠かせません。
堆肥の作り方【コーヒー・野菜くず(生ゴミ)・ダンボール・Tシャツ】を準備
地球に優しい自家製堆肥作りのスタート実践編!
【準備するもの】
- 野菜くず(生ゴミ)
- ドリップした後のコーヒーかす
- ダンボール
- 着なくなったTシャツ
堆肥の作り方を教えて!
3つのステップで堆肥を作っていきます。
堆肥作りの工程:STEP1 堆肥を入れる容器作り
容器に向いているのがダンボールです。
堆肥は微生物が生ゴミを分解して作られます。
ダンボールはその時に出る余分な水分を吸収してくれます。
さらに空気を適度に通して微生物が活動しやすい環境を生み出せるので、ダンボールは堆肥の容器にとても適しています。
ちなみに通気性や吸水性が良くない発泡スチロールやプラスチックは今回のやり方の場合は向いていないとのことです。
そしてダンボールで容器を作る際の注意点は、貼る時にクラフトテープを使うということです。
微生物は生ゴミを分解する時に熱が出ます。
布製粘着テープは熱に弱く、紙製のクラフトテープは熱に強い特徴があります。
ダンボールを組み立てる際はクラフトテープを使いようにしましょう。
【堆肥を入れる容器作りのポイント】
- ダンボールを貼って二重構造にする。
- テープで内側の隙間をなくし水が漏れたり破れないようにする
- 上ブタも作る
ダンボール箱の内側の壁4面と底の部分にそれぞれダンボールを貼り付けて二重構造にして補強します。
堆肥作りの工程:STEP2 野菜くず(生ゴミ)の投入
野菜くず(生ゴミ)だけをダンボールに入れても堆肥は作れません。
堆肥のベースを作る必要があります。
【堆肥のベース】
必要になる材料は
- 水ゴケなどを乾燥させた「ピートモス」
- もみ殻を加熱して炭にした「もみ殻燻炭(もみがらくんたん)」
ピートモスは自然由来のもので、この中に微生物が育ちます。
もみ殻燻炭を入れる理由は、防虫と防臭の役割があります。
※どちらもホームセンターなどで売られています。
この二つを混ぜ合わせたらダンボールの中へ入れます。
【堆肥のベース作りのポイント】
混ぜ合わせた堆肥のベースは乾燥しているので 、微生物が活動しやすいように1リットルほど水を入れます。
乾燥具合によっては水を追加してもいいのですが、その水分量の目安はぎゅっと握って指で触ると崩れるくらいです。
堆肥のベースができたら野菜くず(生ゴミ)を入れるのですが、その前にどんなものが生ごみ堆肥に向いているか覚えておきましょう。
野菜くずは大体のものが使えます。
堆肥作りに向いていないものは貝殻や塩分の強いものは避けましょう。
貝殻や卵の殻、魚の骨などは分解するのに時間がかかるので避けたほうが良いそうです。
漬物などの塩分を多く含んだものは植物を枯らしてしまう恐れがあり、水分の多い生ゴミも適していないそうです。
堆肥が水っぽくなってしまい腐りやすくなるため、コーヒーかすやお茶などのかすは入れるのであれば水分をよく絞ってから入れましょう。
【野菜くず(生ゴミ)の投入ポイント】
野菜くずは微生物がすぐに分解できるように、2~3㎝幅に細かく切って入れます。
真ん中にくぼみを掘ってまとめて野菜くず(生ゴミ)を入れ、土をかぶせます。
最初に入れる生ゴミは300gほどが適量です。
微生物の活動がまだ活発でないため、2日目400g、3日目500g と徐々に増やしていくと良いそうです。(最大でも500gまで)
堆肥作りの工程:STEP3 堆肥を熟成させる
できるだけこまめに様子を見ながら生ゴミを追加していきます。
このままだと、隙間から虫がどうしても入ってきてしまうので、最後に首と袖の空いている部分を縫ったT シャツをかぶせます。
【堆肥を熟成させるポイント】
着古した T シャツを虫除けのためにかぶせて使う。
T シャツのカバーで中の温度が上がって熟成しやすくなります。
完成したらすのこなどの上にのせて保管すると良いそうです。
通気性が良くなり湿気を逃すことで分解が進み、ダンボールで作った箱も長持ちするそうです。
堆肥の作り方【コンポストの種類】
ダンボールを使って作る容器作りはちょっと面倒くさい!という方には、様々な容器が購入可能です。
コンポストの種類:屋外型専用の容器
堆肥を作る容器としては最も普及している屋外型専用の容器。
アイリスオーヤマのエココンポスト。
どのようにして堆肥を作るのかと言うと、約10㎝掘った土の上に容器を置き、生ゴミとそれを分解してくれる菌などを入れます。
生ゴミがいっぱいになったら容器を引き抜き土で覆い、1か月間発酵させて土と混ぜたら堆肥が完成です。
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こちらの商品は取り出し口が下部に付いているので、堆肥を簡単に取り出せるすぐれものです。
コンポストの種類:室内用生ゴミ処理機
こちらは室内用生ゴミ処理機ナクスル。
価格:139,700円
フタを開けて生ゴミを入れると自動で作動し、微生物が生ゴミを分解しニオイもほとんど気になりません。
入れっぱなしにして取り出すだけで堆肥ができるんです。
ペットのうんちも処理できるそうですよ!
コンポストの種類:おしゃれなバッグ型
ファスナー付きバック型のコンポスト、「LFCコンポストセット」買ってみた!
— やすいちゃん👨👩👧 (@naoko_yasui) April 25, 2020
まず佇まいが素敵〜。匂い、水、虫への対策もされてるそう。とにかくやってみる!https://t.co/yLHTguSyAb pic.twitter.com/Wdaysk10YA
おしゃれなバッグ型もあります。
LFCコンポストセット 4,268円
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バッグの中に堆肥の素となる材料と生ゴミを入れかき混ぜます。
2ヶ月間繰り返し、その後3週間熟成させると堆肥が完成します。
ガーデニングブームで堆肥を自分で作る人も増えている中、道具も進化していますね。
このような便利なグッズを使って、堆肥作りにチャレンジもできます。
堆肥の作り方!コーヒー野菜くず(生ゴミ)を再利用しダンボール使ったやり方【バゲット】まとめ
今回はバゲッドの番組で紹介された堆肥の作り方をお伝えしました。
生ゴミはかさばって夏場は臭いもするので、堆肥に変えるということは、良いことしかありませんね。
生ゴミは普通は捨てるだけですが、それを土に活かして植物が育つという良い循環が生まれると思うとチャレンジしてみようかなと思います。
おうちから出るゴミ、野菜くずやコーヒーかす、着なくなったTシャツや通販を頼んだ時のダンボールなど、すべておうちにあるものでできますので、ぜひ堆肥作りにチャレンジしてみてはいかがですか。
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